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夏見台幼稚園 食育、英語、異年齢保育など 千葉県船橋市にある幼稚園です。

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12.対策:あなたのチワワにエサを!

 

 ではどうすればいいのか。一言でいえば「とにかく食物繊維を毎日とりましょう!」となります。

 

 大腸は唯一自分の意志でコントロールできる臓器です。食物繊維を食べるだけでいいのです。あとは腸内細菌が勝手にやってくれます。短鎖脂肪酸を生産して、私たちの健康を管理してくれるのです。

 問題は、私たちが食物繊維をだんだん食べなくなっていることです。特に
「穀物繊維」 が減っています。
 
 
 
 食物繊維というとすぐに「野菜をたっぷりとればいいだろう」と連想します。たしかに野菜や果物は大切ですが、実は
最も大切なのは穀物からとる食物繊維 なのです。

 これはアメリカの研究ですが、約40万人の男女を約10年間追跡したところ、食物繊維の摂取量が多いほど病気にかかりにくく長生きできる傾向にありました。しかも穀類からの食物繊維の摂取量が多いほうがよいと。野菜や果物では関連性はなかったといいます。

 ここで触れておかなければならないのが「糖質制限」です。たしかに精製されて、食物繊維やビタミン・ミネラルが削られた白米やパンなどはおすすめできません。健康的観点からは制限すべきです。血糖値的にも、腸内細菌的にもあまりメリットはないでしょう。
玄米や雑穀、全粒粉のパン がおすすめです(もちろん嗜好的には別ですが)。

 

 糖質制限の問題点は「炭水化物=糖質」ととらえてしまうことです。正しくは
「炭水化物=食物繊維+糖質」 です。糖質は制限しても、食物繊維は制限すべきではありません。それは日本の長寿食を研究した近藤先生のフィールドワークでも明らかですし、腸内細菌的にも科学が証明しつつあります。

 ところでここでちょっと怖い(?)話があります。

 私たちの腸内細菌をすべてあわせると約1.5キロ。だいたいチワワ1匹分くらいの量です。変なたとえですが、腸内にチワワを飼っているとお考えください。

 

 ではここでクイズです。家でペットを飼っているとします。もしチワワにエサを与えないでいるとどうなるでしょうか?

 そんな事件が2011年に福生市でありました。一人暮らしの男性が服毒自殺しました。まさにチワワを飼っていました。時間がたって警察が部屋に踏み込むと…男性の顔がわからなくなっていました。飢えたチワワが顔をかじってしまったのです。

 実は似たようなこと(?)が腸内でも起こっています。スタンフォード大学の微生物学者、ジャスティン・ソネンバーグによれば、

「(食物繊維をとらないと)腸内細菌は唯一残された食べ物、つまりあなた自身を食べるしかない。腸内細菌が腸の粘液層にふくまれる炭水化物を食べると、腸の内壁がどんどん薄くなっていき、微生物を安全な距離に遠ざけていた保護膜が破損する。同じことが毎日のようにくり返されれば、免疫系が危険を察知し、大腸に炎症を起こして報復する」(『腸科学』早川書房より)

 実は食物繊維をとらないだけでリスクなのです。前述した腸のバリア機能が損なわれてしまうのです。

 食物繊維というと、「私は便秘じゃないからいいです」とか「美容・ダイエットですか」という認識が多いものです。しかしここで考えを改めねばなりません。人生100年時代の予防医学として、食物繊維を位置づけねばならないのです。

 
あなたのチワワにエサを!



以下に続きます。

 はじめに

 1.血糖値スパイク

 2.白砂糖の害

 3.ペットボトルか?水筒か?

 4.慢性炎症の時代

 5.私自身の話

 6.腸のバリア機能

 7.日本の長寿村・短命村の食事

 8.「食の主体性」とは?

 9.コオロギはなぜ自殺するのか?

10.我々は操られているのか?

11.腸内細菌と脳の関係

12.あなたのチワワにエサを!

13.園での取り組み

おわりに

 


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