夏見台幼稚園・保育園では、3〜5歳が同じ教室で過ごす「異年齢保育」を大きな特徴としています。いじめ予防・思いやり・自律性の育ちという観点から、保護者の方によくいただくご質問にお答えします。
Qいじめを防ぐために、幼児期からできることは?
A文部科学省が行った6年間の追跡調査によれば、いじめの被害・加害を経験する児童生徒は全体の約9割にのぼり、最大の要因は友人関係のストレスであることがわかっています。夏見台幼稚園・保育園では、幼児期からの異年齢での関わりを通じて、思いやりの心を育むことがいじめ予防につながると考えています。
出典:05号・06号Q異年齢での関わりは、いじめの少ない集団をつくれますか?
A大阪大学の研究では、他者への親切な行動を見た子どもが同様に親切にふるまう「社会的な広がり」が確認されています。実際に異年齢活動を取り入れた学校でいじめが大きく減少した事例も報告されており、当園でも年長児が年少児を自然に助ける関係づくりを大切にしています。
出典:06号Q異年齢クラスに入れると、下の子に発達面で影響はありませんか?
A「下の子に足を引っ張られるのでは」というご心配の声をいただくことがありますが、実際には逆の効果が見られます。年上の子は年下の子に教える立場になることで理解がより深まり、年下の子は年上の姿を間近で見ることで意欲的になります。当園では週に1回、同年齢での活動も組み合わせ、バランスを取っています。
出典:09号・16号Q子どものやる気は、どうやって引き出せばいいですか?
A子どもは「教えられる」ことよりも「憧れ」によって自ら育つ面があります。年下の子が年上の子の姿にあこがれ、自分から挑戦しようとする気持ちが生まれること、そして年上の子が「やってあげたい」という思いやりを育てることの両方を、異年齢の環境の中で引き出しています。
出典:14号Q異年齢保育には、具体的にどんな教育効果がありますか?
A子どもが社会性を身につけるには「同年齢」「年上」「年下」という3つの集団経験が必要だといわれています。核家族化や少子化が進む中、地域社会で自然に得られにくくなったこれらの経験を、日々の園生活の中で意図的に確保できることが、異年齢保育の大きな教育効果です。
出典:16号