食育トップ>体験へのこだわり

「体験」。
これに勝る教育があるでしょうか?
体験こそ教育です。
子どもたちが大好きなフライドポテトは、今自分たちが掘っているその中に原材料がある。
土の感触、におい、イモの質感…
視覚や聴覚のみならず、皮膚感覚で学ぶことができます。
自ら体験したことは強く印象に刻まれ、
つぎもまた「やってみたい!」という意欲につながるのです。
子どもたちにできるだけ本物の体験の機会を与えたい、と私たちは考えています。


  ◆ 園内の設備

「意欲を引き出す食育」を実現するためには、充分な設備が必要です。
自園内に専用の給食室があることは必須でしょう。

 子どもの口に入るものに責任を持つ。

また子どもの目の前で調理をするには、
火を扱える部屋も別にほしいところです。
そのために、私たちの園には「クッキング保育室」が作られました。
熱で温めるという工程が使えないと、
チラシ寿司やパン食など扱う食べ物が限られてしまいます。
つまり子どもたちの体験の幅が狭くなる、というわけです。

【専用調理室】

保育園を併設していますので、園内には専用の給食室があります。
子どもたちだけでなく、私たちスタッフもこの場所で作られる給食を毎日いただいています。
給食室はいつもピカピカに光っています。
まずは衛生第一ですね。

【クッキング保育室】

この園の建設にあたり、設計段階から食育のための部屋を作ることになっていました。それがこの「クッキング保育室」です。
一番の特徴は子ども用のIH調理台が付いていることです。
大人用の調理台では高すぎて、子どもたちが調理できません。
積極的に参加できるよう配慮しました。これは大成功でした。

【子供用IH調理台】

左の写真はポップコーンを作っているところです。
いつもおなじみのポップコーン。
でも目の前にあるのは小さな粒。
見る見る変わるその様子に、子どもたちは釘付けでした。
火気が使用できないと、作る料理も限られてきます。
こうした体験ができるのも、クッキング保育室があればこそです。


  ◆ 畑作り

園内に作られた駐車場の一角を畑のスペースとしました。
種をまき、水をまき、日々成長を追いかけるには、畑は身近にあった方が断然便利です。私たちはできるだけたくさんの野菜に接してほしいと考えました。

2007年4月に開園した夏見台幼稚園・保育園ですが、左の図が1年目の畑の作物です。
夏の収穫を目標として、なす、ピーマン、トマト、きゅうり、ラディッシュ、じゃがいもなど。7月にはとうもろこし。秋にはさつまいもです。(1年目は落花生は植えませんでした)

1年目は3月に慌てて先生たちが耕し始めました。
本当は子どもたちに土いじりから体験してもらいたかったのですが、何かと忙しく…
写真は2007年3月23日。大変寒い日だったのですが、先生たちによると「土の中は温かかった」とか。

新緑の季節になると、写真のように畑は一変しました。
天気のいい日は、子どもたちは毎日のように畑へ野菜の観察へ。
近くに畑があると便利ですね。


もっと畑のようすを写真でご覧になりたい方はこちらへどうぞ
 → 畑アルバムへ






  ◆ クッキング保育

食への興味関心を引き出すには、直接参加・直接体験が一番です。
子どもたちにも料理に加わってもらいます。
それが「クッキング保育」です。

【ジャム作り・ジャム塗り】

手作りジャム(季節のもの:今回はいちご)を自分でパンにはさみ食べる。
自分で適量を決めることが大切です。
できあがったジャム・パンを嬉しそうにほおばる姿が印象的です。

詳細はこちら → クッキング保育1

【ハンバーガー作り】

自分で一部を手作りして食べることを経験します。
パンにレタス、ハンバーグ、チーズを挟みます。
積極的に関わることで食への意欲が促されます。

詳細はこちら → クッキング保育1

【おにぎり作り】

ラップを使い四隅をひとつにまとめておにぎりを作ります。
手軽に作れることを体験することで、家でもできるようになれば…
子どもたちが作った稲も混ぜて、お米を洗い、炊いてみる。
そのごはんでおにぎりを握ります。

詳細はこちら → クッキング保育1

【バター作り】

一般に「バターは市販のもの」という認識がありますが、
とても身近で、手作り可能であるということを体験してもらいます。
バターは何でできているか、という素材を知ることと素材のみの味も
しっかりと味わうことが大切です。

詳細はこちら → クッキング保育2

【手作りドレッシング】

収穫した野菜をいただく際にもうひと工夫。
自分でドレッシングを作ります。
どんなものを混ぜたらどんな味になるのか?
いろいろと話し合いながら進めます。

詳細はこちら → クッキング保育2

【野菜の皮むき】

畑で子どもたちが種を蒔き、育て、収穫した野菜の皮をむくことと
給食で使う食材を借りてお手伝いなども。
豆はごはんに混ぜて「豆ごはん」になりました。
もちろん、子どもたちは完食です。

詳細はこちら → クッキング保育2

【のり巻き】

かんぴょう巻きを作りました。おなじみの「かんぴょう」ですが、
これはウリ科のユウガオの果実をひも状に剥いて乾燥させた食品です。
大きなユウガオが手に入ったので、少しの間玄関に展示しておき
それからクッキング保育に入りました。

詳細はこちら → クッキング保育3

【ポップコーン作り】

子どもたちが大好きなポップコーンは、とうもろこしからできています。
干してポップコーンになるまでの過程を実体験してもらいました。
できたてのポップコーンに恐る恐る手を伸ばす姿が印象的です。
より深く、食べ物について知ってほしいと思います。

詳細はこちら → クッキング保育3

【クッキー作り】

グループに分かれてクッキーを作りました。
あらかじめつくり方を学んだ後は、それぞれ自分で作ります。
でも協力するところは協力し、ともに作り上げる達成感を味わいます。
年長さんが下の子どもにプレゼントする、という形で行います。

詳細はこちら → クッキング保育3

【リース作り】

これは「クッキング保育」というよりも「表現活動」に分類されるかも
しれませんが…
畑で取れたさつまいもの茎からクリスマスのリースを作りました。
無駄にするものはない、という教育の一環となりました。

詳細はこちら → クッキング保育3

【お餅つき】

クッキング保育は実際の調理の前後が大事。
もち米を冷やすところから子どもたちに見せていきます。
ふかす、つく、こねる等、日常で体験できないことを経験。
うすの下にはわらを敷いて本格的です。演出も大事ですね。

詳細はこちら → クッキング保育4



  ◆ 親子クッキング

【ピザ作り】

小松菜、さやえんどう、人参、ほうれん草など畑で収穫できたものも
加えてピザ作りの挑戦しました。
お父さん、お母さんと一緒に作業することで、料理への興味関心、
お手伝いへの意欲など高まったようです。

詳細はこちら → 親子クッキング・ピザ

【カレー作り】

年長さん限定でカレー作りを行いました。
実際に包丁で野菜を切るなど、最後まで楽しく料理しました。
ルーも手作りの本格カレーです。
とてもヘルシーでおいしいカレーでした。

詳細はこちら → 親子クッキング・カレー

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