H22.10.15(金)宮崎県立宮崎北高等学校 

 宮崎北高校校門にて

2ndステージ2校目は「宮崎北高等学校」。
念願だった進学校である。
宮崎市内には宮崎大宮高校、宮崎西高校、
宮崎南高校、宮崎北高校と
4つの進学校があるとのこと。
その中でも一番歴史が浅い高校ながら
今最も勢いがある高校であると伺っていた。

2003年には
文科省からスーパーサイエンスハイスクールにも指定されている。
土曜日に外部講師を招いた講義がある。
1日の授業時間も長い。

また山を切り崩してつくった校舎は広大で
部活動のグラウンドがとても広い。
また自転車置き場は山のふもとにあるようで
すさまじい石段を登らないと校舎にたどり着けないという。
よい頭脳につよい身体。
文武両道なのだろう。

実際、今の就職戦線に変化が起きている。
いわゆる頭でっかちの秀才は企業から嫌われる。
ライバルはもう日本国内ではなく
タイやベトナム、台湾(もちろん中国)などにいる。
目をギラギラさせたアジアの若者だ。
うかうかしていると若い人の雇用は外国人に奪われてしまうだろう。



象徴的なニュースがあった。
パナソニックが2011年度の新卒採用の定員を発表した。
その内訳は
国内採用290名、海外採用1100名というものだった。

国内メーカーが束になってかかっても
サムスン1社の利益額に及ばない。
日本は今、大きな岐路に立たされている。

さらに驚いたのは上記の「国内採用」の詳細だった。
それは文芸春秋に掲載されたパナソニックの社長の言葉。



変化はまず大企業から来る。
こうした流れはやがて中小企業にも及ぶのか。
いずれにしても我々は
「知識」だけでなく、いや「知識」よりも
「意欲」に焦点を当てねばならないのではないだろうか。
すなわち「心」の問題である。

「心」のつよい子どもを育む。
今の教育制度はこれができているのだろうか。
暗記中心の大学入試制度が変わらない限り
どうにもならない気もする。
日本企業の国際競争力が落ち、
優秀な人材が日本の大学から離れていったとき
(もうすでにそうかもしれないが)
ようやく入試制度も変わるだろう。
それにあわせて学校教育も変わるのだろう。
まだまだ先の話だ。
それはともかく…



寺田校長先生(左)と坂本教頭先生(右)とともに。



宮崎北高校の体育館はステージに対して横に長い。
1000名を超える生徒が横長に並んだ。



講演開始。
日差しも強くなってきたので蒸し暑さが懸念されたが
山の上にあるだけに風は涼しく快適だった。
生徒さんも熱心に聴いてくれた。



特に3年生には今から苦手科目に取り組めば
100日後には目に見えて成果が上がることを
努力直線と成長曲線を使って強調。
ぜひ、がんばってほしいものだ。

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