船橋市の幼稚園 夏見台幼稚園・保育園(船橋市)
1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.習慣を作る力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)

6.自分で決める力(自律性)

私たちの園では子どもの
「自律性」 の芽を育むことを大切に考えています。南部園長はそれを車のブレーキに例えます。 

いつも大人がブレーキを踏んでいてあげたらどうなるでしょうか。
子どもが大きくなって、いざ、自分でコントロールしなければならないときに…
その車は暴走してしまいます。
自分でブレーキを調整することを学ばねばならないのです」

子どもたちを待ち受ける3つの選択。

1.学校を選ぶ
2.職業を選ぶ

3.配偶者を選ぶ

こうした選択を、他人任せ(=他律)にせず「自分で決めること」は大切です。「自分自身で選んだのだ!」という自覚です。自分の人生に責任を持つとはそういう意味なのです。

では私たちの「心」とはどのような手順を踏んで育まれるのでしょうか?心理学者エリクソンのライフサイクル理論を紹介します。



心の成長とはその時その時の「発達課題」の積み上げである、といわれます。赤ちゃんの時期は
「基本的信頼感」。まずは安心を与えることです。その安心感を土台として、幼児期(前期)には 「自律性」 を育みます。

自分でやってみたい → でもできない → それでもやってみたい…こうしたくり返しの中から、トイレ・トレーニングなどで

(自分でできた!)

という経験を積みます。できることが少しずつ広がり、自信がでてきます。
「自主性」 を育むときです。

幼児期には「自律性・自主性」といった個の芽生えを大切にしたいものです。その次の段階で、小学校では
「勤勉性」 を育むのです。
 
ところで、幼児教育の現場では
「一斉保育」 が主流です。学校でのお勉強に備えて、いち早く「勤勉性」を育もうとします。しかし心の発達には順序があります。「個から集団へ」という流れです。私たちの園では、発達段階に合わせた遊び・玩具の環境を整え、個々への対応を中心とした保育を行います。これを 「設定保育」 といいます。一斉保育も行いますが、子どもの「自律性・自主性」を育むには、個への対応や小集団での保育の方がより望ましいと考えています。私は時々、卒園児の保護者から小学校でのようすを伺います。園での教育の成果はどうなのかと。すると、

「夏見台の子はやるべきときに集中できる」

といったことをよく耳にします。嬉しい限りです。本当に満足した子どもだけが意欲的になれます。主体的に遊び込むことで、健康的にエネルギーが発散され、心が安定します。これこそ、最高の勉強への
レディネス(準備性)なのです。やがて子どもは成長し社会人になります。自律性とは「習慣を作る力」と言い換えることもできます。



「もしドラ」で有名な経営学者のドラッカーは「知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、習慣的な力 に欠ける人は成果を上げることができない」と著書に書いています。「習慣を作る力」は大切な社会的スキルでもあるのです。


→ 7.人を尊敬できる力


1.手で考える力 2.似たものを見つける力(イメージする力) 3.仲直りできる力
4.気分を言語化できる力 5.ごほうびを先延ばしできる力 6.自分で決める力(自律性) 
7.人を尊敬できる力 8.人に共感できる力 9.楽観できる力
10.自分にYES!と言える力(自己肯定感を育むほめ方)